昨年、筆者はライオンのななちゃんを見に行ったとき、
ななちゃんの食事風景などを見せて頂き、
飼育員の大井さやかさんにお世話になりました。

たまたま、動物の名前が言えるようになった
2歳の娘を連れて、長野県の小諸動物園に行ったのです。

小さい動物園ながら、
フンボルトペンギンの餌やり体験などもできて、
子連れにはとても楽しめます。

目玉は何と言っても、雌ライオンの「なな」ちゃん。

ライオンのナナは、小説家の村上春樹氏が
「村上さんのところ」で言及したライオンということで、

人気がありました。

「あのナナちゃんが飼育員を襲った」

と聞いて驚きました。

飼育員といえば、

雌ライオンのナナちゃんに餌である
「鹿の肉」をあげる時間に、

案内をしていた女性が、襲われた
大井沙耶香(さやか)さん
だとわかりました。

ちょうどビデオ動画や写真も撮ったり
していますので、

「優しい目のナナちゃん」が、
「親切な飼育員」を襲った事故を
私が知る限りお伝えします。

雌ライオン「ナナちゃん」の動画


これは私が撮ったものではありませんが、
よく撮れてますので使わせていただきます。

私はちょうど、ナナちゃんが鹿肉をガツガツ
食べるところを見せていただきました。

肉というと、スーパーに売ってるような肉の塊を
想像するかと思いますが、ライオンにあげる肉というのは、

肋骨そのままとか、原型をとどめたままの
ワイルドなものです。

けっこう、グロかったですが・・・(^^;

飼育員の大井沙耶香さんと、鹿肉を食べる雌ライオンナナの食事風景

襲われた女性飼育員は、大井沙耶香さん。

2年前からこのライオンを飼育を担当していたとのことで、

おそらく私達を案内してくださった、
動画の黄色いTシャツの女性飼育員が、
大井さんだと思われます。

※あとでfacebookで確認しましたが、やはり彼女でした。

日焼けした風貌でスポーツが得意そうな、
快活で親切な女性でした。

命に別状はないとのことで、良かったですが、
怪我が治っても、またナナに向き合えるのでしょうか。

あれほど可愛がっていたナナに噛まれて
怖かっただろうし、悲しいだろうな、と
思うと気の毒でなりません。

【続報】ライオン、殺処分せず 小諸市動物園(信濃毎日新聞)

小諸市丁の懐古園内にある市動物園のライオン舎で26日、飼育員の大井沙耶香(さやか)さん(22)=小諸市大久保=が雌ライオンのナナ(15歳)にかまれて重傷を負った事故で、飼育員が屋外展示場に出るために使う通路の引き戸が大井さんが見つかった際、開いていたことが27日、市の調査で分かった。市や小諸署は関係者からさらに事情を聴くなどして原因を調べている。市はナナの殺処分は「考えていない」と明らかにした。

出典 http://www.shinmai.co.jp

人気のライオンですし、噛み付いてしまったとはいえ、殺されてしまうには可愛そうです。
大井さんも気の毒でしたが、彼女ももちろん殺処分は望んでいないでしょう。

発見当時、大井さんは足を噛まれた状態で、仰向けになっていたそうで、襲われたことは覚えていないそうです。

村上春樹ファンが見に来た雌ライオン「ナナ」とは?

ナナと村上春樹さんの記事

村上春樹さんが、「村上さんのところ」というインターネットサイトで、

「僕は人生に寂しくなると、
長野の小諸市動物園の雌ライオン、
ななちゃんのことを思い出します」

と紹介したことで話題に。

村上春樹さんは、ライオンのナナちゃんの檻の前で、
長い時間過ごしたこともあったようです。

【気に入った言葉メモ】僕は人生に寂しくなると、長野の小諸市動物園の雌ライオン、ななちゃんのことを思い出します。ライオンが一人きりで小諸の動物園にいるというのは、ずいぶん寂しいことなんだろうなと思いました。たぶん文化的にもあわないだろうし。でもとても優しい目をしているんですよね。

書籍にもなっている「村上さんのところ」

私達が訪れた日は、天気が大荒れで空いていたのですが、
それでも親切に案内してくださった飼育員の大井さん。

怪我を治し元気になって、
また素敵な笑顔で動物園に復帰していただきたいと願います。