オバマ大統領の最後の演説を速報でお送りします。
地元シカゴでの演説だけあって、非常にオバマファンの歓声が目立った感じです。

2017.1.11 バラク・オバマ大統領 演説動画ノーカット

以下に演説を聞きながらのメモを記します。
※修正・加筆あり

オバマ政権8年間の功績

こちら上手な日本語訳がありましたので、お借りします (^^)

「もし私が8年前に、米国が経済危機から脱し、自動車産業を復活させ、米国史上最も長く続く雇用創出をさらに促進させると言ったら、もし私がキューバの人々と新たなページを開き、戦わずにイランの核兵器開発をやめさせ、911の首謀者を見つけ出すと言ったら、もし私が同性婚を合法化させ、健康保険に加入していなかった米国民2000万人に対して保険に加入する権利を与えると言ったら――もし私がこのすべてを成し遂げると言ったら、あなたは私たちの目標はちょっと高すぎると言っただろう」

出典 http://toyokeizai.net

この後に、「できたよね?」と続き、拍手喝采。

この言葉は、オバマ大統領自身の国民への実績のアピールもありますが、
演説の中で一貫して言い続けている、

「我々は、自分の責任において、変わることができる」

という言葉に結びつき、勇気を与えています。

トランプ次期政権へは、スムーズな移行になるだろう。ブッシュから私へバトンが渡された時と同様だ。

あなた方が、私を強い大統領にしてくれた。
そしてあと10日で、世界は民主主義の証を見ることになる。
(ここで皮肉と捉えたオバマ支持の有権者からブーイング)
いやいや、そうじゃなくて(民主主義の正義として)平和的に政権がスムーズに移行するだろう。

アメリカの多様性と脅威

アメリカの多様性を認め(オバマ自身が噂されるLGBTの問題、肌の色、民族)、移民を受け入れること。私たちの子供の未来のためにも。

民主主義における危機は変化を恐れること

民主主義は、そこに当たり前にあるものと考えれば、民主主義の基盤が危うくなる。
我々は変化を恐れず、自分自身の力で自由を手に入れるべきだ。より良い世界に変わろうと動けば、我々は変わる力を持っている。

我々の民主主義は脅かされている

ドナルド・トランプが(予想に反して)選挙に勝ったことを暗に言っていると思われる

投票率の低さが問題、投票率を上げていかなければならない。

権力の振り子がどちらに振れようと関係ない

(自分たちで選んだ)指導者の責任だけを追求するのか?
自分たちの責任で、決めていくという態度が必要だ

民主主義を緊迫感を持って守らなければ

民主主義でもっとも大事なものは市民

自分が自ら選んだ指導者に失望したなら、自分で立ち上がり、自分が参加し、さらには自分で立候補しましょう。

ミシェル夫人への賛辞

きみは僕とアメリカを支えたファーストレディーというだけでなく、親友であった。
市民のためのホワイトハウスにしたのもミシェル夫人の功績だ。

バイデン副大統領へのお礼

バイデン副大統領を選んだことが、僕にとってのベストな人事であった。

YES, WE CAN!

我々は、変化を受け入れることができる。

とにかく速報として(Yahoo!より早く w)出すために、生放送を見ながら、メモを元にまとめてあとで肉付けした記事ですので、まとめといいつつ纏まりがなくてすみません。
ただ、後でたの大手メディアを見ましたが、どこも約1時間の演説をかなり端折っていますので、英語が分かる方は一番上の動画をじっくりご覧いただければと思います。

私自身はオバマさんの功績は評価しております。特に前半4年は。アメリカ初の黒人大統領ということで、アメリカに根ざしていた差別問題を改善し、アメリカの多様性という部分で人々を結束した功績は大きいと思います。

しかしその「多様性」というものの限界が突きつけた答えが、トランプだと思います。
特に宗教上、多様性を受け入れない特定の人たちのテロ行為、グローバリゼーションによるアメリカ弱体化への懸念など、オバマ大統領が示した正義の反動が見られますよね。

ただオバマとトランプどちらが正義ということではなくて、演説にもあったように振り子のように権力は動くなか、自分の責任で得た結果をみて、次の未来を決めていくという繰り返しをしていくしかないように感じました。